世界最高のチェリストが
木のホールに帰ってくる!
“ヴェルヴェットの響き”が魂を震わせる。
今だからこそ、聴きたい。
世界最高のチェリストが魂のルーツを
たどる音楽の旅が、
いま、始まる。
“世界最高のチェリスト”と評されるイッサーリスが横浜に登場したのは2004年。ガット弦を張ったストラディヴァリウスで奏でる“ヴェルヴェットの音色”が神奈川県立音楽堂“木のホール”を震わせた。
その後神奈川県民ホールで2006年と2009年に行ったプロジェクトはもはや伝説といえる。
2021年、彼は満を持して、自身のルーツであるロシアの作曲家に光を当てた新たなプロジェクトとともに音楽堂へ帰ってくる、はずだった。コロナ禍で来日できなくなった彼は「できるだけ早く日本に戻り、演奏をお届けすることを心から祈る」と動画メッセージを寄せた。
そして今年、ついにイッサーリスが音楽堂へ帰ってくる。ピアニストは彼が全幅の信頼をおくコニー・シー。
情熱あふれる演奏で、ソリストとしても高い評価を受ける彼女との、息の合ったデュオが聴けるだろう。
テーマは「ロシア」。
近代チェロ・ソナタの金字塔として双璧をなすショスタコーヴィチとラフマニノフ、プロコフィエフが唯一残したチェロ・ソナタ、そしてラフマニノフと同門下で、ロシアを代表するピアニストの一人だった祖父ユリウスがカザルスに捧げた「心優しい、愛らしい」バラードだ。
2021年の予定曲を含めたこのプログラムについて彼は語る―
「これは今起きている悲惨な出来事のずっと前に計画されたものです―私はいつもウクライナに特別な感情を持ってきました。私の父は1917年オデーサ生まれなのです―私は家族のつながりもあってか、多くのロシア音楽をとても深く愛しています。ショスタコーヴィチのソナタは、20世紀のあらゆるチェロ・ソナタで最も人気のある作品です。この曲を何度も演奏していますが、決して飽きることはありません。彼のトレードマークであるユーモアと映画のようなドラマに溢れ、同時に優しさとロマンスに満ちた、初期の最高傑作の一つです。ラフマニノフのソナタは、私が10歳くらいの時、最初に学んだチェロの主要曲で、ロシアの祖母とも一緒に弾きました。祖母は、祖父ユリウスが演奏したニュアンスをすべて覚えていると言っていました。彼は、このソナタが献呈されたアナトリー・ブランドゥコフとこの曲を演奏してロシアを巡業したのです。深遠で、輝くような美と、精神の高揚感を備えた傑作です。(一部略)」
そこにあるのは純粋な“愛”—いまこそ始めたい。音楽と、人間の魂の根源をたどる旅を。祈りを込めて。
イッサーリスのチェロの響きとともに。
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スティーヴン・イッサーリス[チェロ]
Steven Isserlis, cello -
コニー・シー[ピアノ]
Connie Shih, piano
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ショスタコーヴィチ:
チェロ・ソナタ 二短調 op.40Shostakovitch : Sonata for Cello and Piano in D minor, op.40 -
プロコフィエフ:
チェロ・ソナタ ハ長調 op.119Prokofiev : Cello Sonata in C Major, op.119 -
ユリウス・イッセルリス(イッサーリス):
チェロとピアノのためのバラード イ短調Julius Isserlis : Ballade in A minor, for Cello and Piano -
ラフマニノフ:
チェロ・ソナタ ト短調 op.19Rachmaninov : Cello Sonata in G minor for Cello and Piano, op.19 -
*出演者、曲目等は、やむを得ず変更になる場合があります。
スティーヴン・イッサーリス[チェロ]Steven Isserlis, cello
イギリス生まれ。ベルリン・フィルやゲヴァントハウス管、ロサンジェルス・フィルなどと共演し、ザルツブルク音楽祭やウィグモアホールなどの主要音楽祭やホールに出演、現代最高のチェリストの一人として比類のない多彩な活動を展開している。HIP(歴史的な奏法)にも強い関心を寄せ、古楽オーケストラにも頻繁に客演。チェンバロやフォルテピアノ奏者らとの共演によるリサイタルも度々行っている。同時に現代音楽にも熱心で、サー・ジョン・タヴナーの《奇跡のヴェール》、トーマス・アデスの《見出された場所》など、数々の新作の初演を任されてきた。
レコーディングも数多く、『バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲』がグラモフォン誌の年間最優秀器楽アルバム賞に輝いたほか、近年ではエルガー、ウォルトン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチの協奏曲をP.ヤルヴィの指揮で録音し、高い評価を受けている。2019年にムストネンと共演した『ショスタコーヴィチ&カバレフスキー: チェロ・ソナタ集』は、UKクラシック音楽チャートで第1位に輝いた。また、2020年にタヴナーのチェロ作品集、2021年には『プルーストのサロン音楽』、『イギリスの無伴奏チェロ作品集』と題した新譜を立て続けにリリースした。
若い聴衆のための活動にも情熱を傾け、子どもたちに向けて執筆した2冊の書は、すでに多くの言語に翻訳されている。2022年2月には、『Robert Schumann’s Advice toYoung Musicians』の邦訳版『音楽に本気なきみへ イッサーリスと読むシューマンの助言』(板倉克子訳)が音楽之友社から出版された。最新刊は、『The Bach CelloSui tes』。
主たる使用楽器は、イギリス王立音楽アカデミーから貸与された1726年製のストラディヴァリウス「マルキ・ド・コルブロン(ネルソヴァ)」。
コニー・シー(ピアノ)Connie Shih, piano
カナダ生まれ。1993年、30歳以下の最も優れたクラシック・アーティストに贈られるシルヴァ・ゲルバー賞を受賞。9歳でシアトル交響楽団とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番を共演してオーケストラ・デビューを飾る。ソリストとして、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ各地のオーケストラと幅広く共演し、ソロ・リサイタルもカナダ、アメリカ、アイスランド、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、さらに中国で数多く開いている。また、室内楽もタベア・ツィンマーマン、イザベル・ファウストなど多くの世界的な音楽家たちと演奏し、中でも、チェロのスティーヴン・イッサーリスとの度重なる共演は高く評価されている。
全席指定(税込)
単独券
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S席
6,000円
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A席
5,500円
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シルバー
S席5,500円(65歳以上)
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U24
S・A席3,000円(24歳以下)
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高校生以下
0円
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車椅子席 S席
6,000円(付添席1名無料)
音楽堂ヘリテージ・コンサート
セット券
(各公演のS席を同時購入するとお得なセット。公演ごとに座席指定)
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年間セット券(シリーズ全4公演)
24,120円(単独券合計26,800円) -
リサイタルセット券(イッサーリス/ムローヴァの2公演)
12,420円(単独券合計13,800円) -
年間セット券(シリーズ全4公演)
24,120円(単独券合計26,800円)
リサイタルセット券(イッサーリス/ムローヴァの2公演)12,420円(単独券合計13,800円)
発売日
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単独券
一般発売 6月25日 KAme(かながわメンバーズ)会員先行 6月12日
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セット券
一般発売 5月29日
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単独券
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一般発売 6月25日
KAme(かながわメンバーズ)
会員先行 6月12日 -
セット券
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一般発売 5月29日
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チケットかながわ
https://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/
0570-015-415(10:00〜18:00) -
窓口
神奈川県立音楽堂窓口
(13:00〜17:00 月曜休)神奈川県民ホール窓口
(10:00〜18:00)KAAT神奈川芸術劇場窓口
(10:00〜18:00)*感染症拡大による臨時休館等で営業日、時間を変更する場合があります。お電話、WEB等でご確認ください。
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神奈川芸術協会
045-453-5080
(平日10:00~18:00/土10:00~15:00/日・祝休業) -
チケットぴあ
https://t.pia.jp/[Pコード:217-478]
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イープラス
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ローソンチケット
https://l-tike.com[Lコード:33494]
*セット券、シルバー、U24 、高校生以下、車椅子(付添)は枚数限定、チケットかながわのみで取扱い。要事前予約、引き取り方法により手数料がかかります。
*未就学児入場不可
●イベント託児マザーズ
http://www.mothers-inc.co.jp/
TEL.0120-788-222(土日祝日をのぞく10:00 ~12:00 / 13:00 ~17:00)
有料・公演1週間前までに要事前予約
Tickets (All Seats Reserved)
S 6,000yen / A 5,500yen /
65 over S 5,500yen /
Under 24 S or A 3,000yen /
High school student and
under Admission free
(advance reservation and ticket issue fee required)
Ticket Kanagawa
Tel.0570-015-415
https://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/
関連動画をご覧いただけます。
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サン=サーンス「動物の謝肉祭」より 白鳥
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オルメス(イッサーリス編)アイルランドのノエル
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また、やむを得ず公演内容に変更が生じる場合があります。ご来場前に音楽堂ウェブサイトにて「ご来場のお客様へのお願い」および、最新情報をご確認ください。
主催:神奈川県立音楽堂(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
後援:横浜アーツフェスティバル実⾏委員会 横浜⾳祭り2022パートナー事業
Photo:スティーヴン・イッサーリス ©Satoshi Aoyagi